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令和3年度「過労死等の労災補償状況」を公表 厚労省

掲載:2022年07月11日

リスクマネジメント速報

         
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厚生労働省は6月24日、令和3年度「過労死等の労災補償状況」を公表しました。過労死等に関する労災補償の請求件数は、前年度より264件増加し3,099件でした。他方、労災補償の支給決定件数は前年度よりも1件少ない801件でした。801件のうち、亡くなった方と自殺未遂を合わせた件数は前年度よりも12件少ない136件でした。

労災補償の請求件数を疾患別で見ると、「脳・心臓疾患」は753件(前年度比31件の減)、「精神障害」は2,346件(前年度比295件の増)でした。他方、支給決定件数では、「脳・心臓疾患」が172件(前年度比22件の減)、「精神障害」は629件(前年度比21件の増)となりました。

大分類の業種別で見ると、「脳・心臓疾患」では、「運輸業、郵便業」が最も多く、請求件数が155件、支給決定件数が59件となりました。年齢別の傾向では、「50~59歳」が最も多く、請求件数が268件、支給決定件数が67件でした。

一方、「精神障害」では、「医療、福祉」が最も多く、請求件数が577件、支給決定件数が142件となりました。年齢別の傾向では、「40~49歳」が最も多く、請求件数が703件、支給決定件数が200件でした。

また、新型コロナに関連する脳・心臓疾患の支給決定件数は4件、精神障害の決定件数は18件となりました。「過労死等」とは、業務における過重な負荷による脳・心臓疾患と精神障害、これらを原因とする死亡のことを指します。

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