洪水の危険度をワンストップで伝達、「洪水キキクル」と「水害リスクライン」を一体的に表示へ 国交省/気象庁
掲載:2023年02月16日
リスクマネジメント速報
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洪水の危険度をワンストップで伝え的確な避難行動に結びつくよう、国土交通省と気象庁は2月16日から気象庁ホームページで「洪水キキクル」と「水害リスクライン」を一体的に表示します。これまでは気象庁と国土交通省のウェブサイトで別個に情報提供が行われていました。
洪水キキクルとは洪水警報の危険度分布のことで、気象庁が2017年度から公式サイト(コンテンツ「キキクル(危険度分布)」)で公表しています。大雨による災害の危険度の高まりを5段階の色分け(水色・黄色・赤色・紫色・黒色)で地図上に表示、ハザードマップが作成されないような中小河川の状況も知ることができます。なお、危険度の高まりとは、3時間先までの雨量の予測値に基づく、災害の可能性を示したものです。中小河川は水位の上昇が極めて速いという特徴がありますが、災害となる可能性を視覚的に示すことで逃げ遅れを防ぐ狙いがあります。一方、水害リスクラインとは国が管理する河川(大河川、一級河川)を対象に越水や溢水のリスクを伝えるもので2020年度から国土交通省水管理・国土保全局が公式サイトで公表してきました。国土交通省では、別々に提供していたリスク情報を気象庁ホームページの「洪水キキクル」にまとめることで、大河川から中小河川まで地域の洪水の危険度が一目で分かるようになるとしています。
また、水害リスクラインでは、これまで提供していた現時点の危険度に加え、6時間先までの毎時の危険度などの閲覧も可能になります。