中小企業庁と中小企業基盤整備機構はこのほど、中小企業・経営者の成長を応援する取り組みとして「100億宣言」を開始することを発表しました。申請受け付けは5月頃に開始される予定です。
「100億宣言」とは、売上高100億円という目標を企業が自ら設定し、その実現に向けて挑戦することを宣言するものです。宣言できる企業は、売上高10億円~100億円未満の中小企業となっています。
「100億宣言」を行うメリットとして、宣言取得による補助金などを活用することができます。また、100億宣言の公式ロゴマークを使用して自社をPRすることができるほか、宣言を行った経営者どうしがつながるネットワークに参加することもできます。
100億宣言に申請するためには、記入用紙のひな型に沿って4つのポイントを記載することになります(①企業概要②企業理念・経営者の意気込み③売上高100億円実現の目標と課題④売上高100億円に向けた具体的措置)。記入にあたっては、強いコミットメントと具体的な実現可能性を明らかにすることが求められます。また、各社の宣言は実行事務局の確認後、ポータルサイト(5月頃に開設予定)に掲載されるため、公表前提で作成する必要があります。
100億円という野心的な目標の実現に向けて挑戦することで、経営者と社員が一丸となり、組織の機運が醸成され、投資や賃上げを通じてさらなる企業成長につながることが期待されています。