気象庁は5月28日、「自らの命は自らが守る」社会の実現に向けて防災気象情報の伝え方を改善するとともに、その一環としてeラーニング教材の提供を開始することを発表しました。
平成30年7月豪雨を受け設置された中央防災会議のワーキンググループでは、住民は「自らの命は自らが守る」意識をもち、行政は住民の避難行動を全力で支援するよう提言されています。気象庁ではこの提言を踏まえ、「防災気象情報の伝え方に関する検討会」を開催するなどの取り組みを進め、2020年3月には防災気象情報の伝え方の改善策と推進すべき取り組みについてとりまとめを行いました。この度、その内容をもとに、大雨特別警報解除後の洪水への注意喚起や特別警報の改善、危険度分布の改善等を「『自らの命は自らが守る』社会の実現に向けた取組」として、推進していくとしています。
eラーニング教材の提供は、この取り組みの一環として行われるものです。5月28日から気象庁のウェブサイトにて公開された教材は、「大雨のときにどう逃げる?」と題し、「避難」を理解するための5つのステップについて、動画を用いて解説しています。
e-ラーニング教材は今後も順次追加予定で、気象庁は、本教材を受講しその学びを周囲の人々に広めてほしいとしています。