佐賀県地域交流部空港課は9月4日、自然災害に強い空港を目指し、「佐賀空港A2-BCP」を策定・公表しました。「A2-BCP」は国土交通省航空局が提唱する空港のためのBCPで、大規模な自然災害が発生した際に空港関係機関が連携して迅速かつ的確な対応を行うことを目的としています。
「A2-BCP」の「A2」は「Advanced(先進的)なAirport(空港)」という二つの「A」から始まる英単語の頭文字からとっています。
2018年9月の台風21号による関西空港の滑走路や旅客ターミナルビル等への大規模浸水、北海道胆振東部地震による新千歳空港の旅客ターミナルビルへの電力供給の停止等の大規模自然災害の発生を踏まえ、国は各空港にA2-BCPの策定を推進。同BCPでは、全ての空港利用者の安全・安心の確保、背後圏(貨物の大部分の発生源・到着地となっている地域)の支援、航空ネットワークの維持を目的として、空港全体の機能保持および早期復旧に向けた目標時間や関係機関の役割分担等を明確にしています。関係機関が個別に策定するBCP(個別BCP)と連動させて、空港の事業継続を図ります。
佐賀県は「佐賀空港A2-BCP」の策定により、自然災害の被害を最小限にとどめ、早急な復旧を目指すとしています。