「DXリテラシー標準」と「DX推進スキル標準」に基づくスキル診断を実施、全国スキル調査2024結果レポートを公表 iSRF

掲載:2024年10月30日

サイバー速報

         
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ITスキル研究フォーラム(iSRF)はこのほど、「全国スキル調査2024」の結果レポートを公表しました。調査は今年で第23回となるもので、今回からスキル診断の内容を「デジタルスキル標準」(※)に基づくものに一新しました。

iSRFでは、ITに携わる人材の課題と今後取り組むべきことを明らかにする狙いでITエンジニア、マネージャーなどを筆頭にITを利活用するビジネスパーソンを対象とした実態調査を年に1回、実施しています。今年は6月17日~8月18日に行い、有効回答数は752人でした。ITスキル/リテラシーの診断とコアコンピテンシーの診断、意識調査(アンケート)を行いました。

スキル診断は「デジタルスキル標準」をベースに、iSRFが設計・実装したという「DXSS-DS」が用いられました。なお、「デジタルスキル標準」は「DXリテラシー標準」と「DX推進スキル標準」の2つで構成されています。DXリテラシー標準はすべてのビジネスパーソンに向けた指針とされ、DX推進スキル標準はDXを推進する人材の役割(ロール)および必要なスキルを定義したものです。

「DXSS-DS」では72の設問に回答することで、DXリテラシーとDX推進スキルのレベルが分かるとされています。公表されたレポートでは、役割(ロール)ごとにスキルレベルの分布を示した表が掲載されています。なお、役割(ロール)とは、5つに分けられた人材類型をさらに区分したもので全15個に整理されています。人材類型はビジネスアーキテクト▽デザイナー▽データサイエンスティスト▽ソフトウェアエンジニア▽サイバーセキュリティの5つに分類され、例えば、サイバーセキュリティでは「サイバーセキュリティマネージャー」と「サイバーセキュリティエンジニア」の2つを役割(ロール)として整理されています。

スキルレベルは、0.0~4.9まで設けて評価します。レベル値0.0~0.9までを未経験レベルと区分し、1.0~1.9がレベル1、2.0~2.9がレベル2、3.0~3.9がレベル3、4.0~4.9がレベル5となります。全15の役割(ロール)において最も高い比率を占めたのは未経験レベルでした。他方、レベル1以上の占める割合が最も高くなったのは「サイバーセキュリティマネージャー」と「サイバーセキュリティエンジニア」であり、共に43.9%となりました。43.9%のうち、最も割合が高いものはレベル2であり、「サイバーセキュリティマネージャー」では22.3%、「サイバーセキュリティエンジニア」では22.6%となりました。なお、レベル2は「最低限必要な基礎知識を有し、上位者の指導の下に、要求された作業を担当することができる」と定義されています。

このほか、DX推進に関する意識調査では、今後DXを企画(もしくは実装)するプロジェクトのリーダーをやりたい、または引き受けても良いと思うかなどを尋ねています。詳細はiSRFのホームページをご覧ください。

※IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が2022年12月に公開。

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