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日向灘および南西諸島海溝周辺の長期評価を改め、マグニチュード8の可能性を指摘 地震調査委員会

掲載:2022年04月04日

リスクマネジメント速報

         
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政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会は3月25日、日向灘および南西諸島海溝周辺の地震活動の長期評価を改め、第2版を公表しました。2004年に初版を公表していましたが、2011年の東日本大震災の発生を受けて、それまでの長期評価手法の見直しに着手。第2版では、新しい調査観測などを踏まえて評価を見直しました。

第2版では、日向灘と南西諸島海溝の周辺どちらも、マグニチュード8(M8)クラスの地震が「どこかで発生する可能性がある」と示されました。日向灘周辺では、日向灘のみを震源域とするM8クラスの地震が発生する可能性があると明示し、地震の発生確率については不明としました。一方、M7~7.5クラスの地震については、今後30年以内の地震発生確率は80%程度と示しました。

南西諸島海溝周辺では、南西諸島周辺および与那国島周辺の広い領域内のどこでもM8クラスの地震が発生する可能性があると示されました。一方、発生頻度は不明のため、M8クラス地震の発生確率も不明とされました。他方、与那国島周辺ではM7~7.5クラスの地震について、今後30年以内の地震発生確率は90%程度以上と示しました。

このほか、高さ最大30mの津波が沖縄県・先島諸島を襲い、多数の死傷者を出したという1771年の八重山地震津波(M7.4、津波マグニチュード8.5)を踏まえて、津波マグニチュード8.5 クラスの地震発生の可能性を指摘しました。

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