国土交通省中国地方整備局は6月10日、「吉井川水害タイムライン」の完成を公表。6月15日にタイムライン完成報告・手渡し式を行うとともに、本格運用を開始しました。
吉井川水系の防災行動計画(タイムライン)については、平成30年7月豪雨や平成10年台風10号の経験を踏まえ、去年の台風期から試用運転を開始していましたが、この度、試用運転中に得られた教訓や課題をもとに改良されたタイムラインが完成しました。
本タイムラインは「人命を守り、社会経済被害を最小化し、早期の復旧を目指す」ことを目的に吉井川水害タイムライン検討会によって作成されたもので、台風または前線性豪雨に対応していること、洪水・内水・高潮を対象としたマルチハザードに対応していること、ダムの放流情報を考慮していることが特徴です。
国管理だけでなく県管理河川を含めた水系全体でタイムラインを策定するのは、高梁川水系に続き2例目となっています。