観光庁は4月7日、感染症対策に関する国際的な認証制度について報告書を公開しました。主にコンベンション施設向けに認証取得を支援するための取得マニュアルも付属しています。観光庁は、宿泊施設やMICE施設に対して、国際的な衛生認証の取得を推奨しています。
MICEとは、Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会/イベント)といったビジネスイベントの総称で、MICE施設とはそれらの会場となるコンベンションセンターや展示場、ホールなどを指します。観光庁は感染症対策に関する国際的な認証制度として「GBAC STAR」と「SAFEGUARD」を比較調査し、MICE施設の取得事例が多い「GBAC STAR」について、国内4施設の認証取得を実証実験として支援しました。報告書では、その実証事業を通して得た、認証取得手順や要項の回答例などをまとめ、「GBAC STAR 認証提出書類マニュアル」として記載しました。
なお、「GBAC STAR」は、国際清掃協会(ISSA)の下部委員会で「Global Biorisk Advisory Council」が管轄している認証制度です。パンデミックの公衆予防に関する啓発が主な活動です。また、「SAFEGUARD」は、Bureau Veritas S.A.(日本法人はビューローベリタスジャパン株式会社)が管轄する認証制度で、同社はISOなどの規格認証に関する評価・検証を行っています。