気象庁は11月10日から、雪の予報について内容を充実させました。積雪の深さと降雪量について、6時間先まで予測して発表します。従来は、24時間前から現在までの状況について公表していました。
近年、記録的かつ集中的な降雪の影響によって、車の立ち往生や大規模な渋滞が発生しています。気象庁では2019年11月から、雪による交通への影響を前もって判断してもらうため、ホームページで積雪の深さと降雪量の状況を地図上に表示するコンテンツ「現在の雪」の運用を開始しました。11月10日からは、そのコンテンツを「今後の雪」に名称変更し、6時間先までの予想も提供するようにしました。「今後の雪」は1時間ごとに約5キロメートル格子で予測し、地図上に表示します。
なお、積雪の深さ(積雪深)とは、自然に降り積もって地面を覆っている雪の深さをいいます。時間とともに重みで沈んだり、解けたりするので、積雪の深さと累積の降雪量には差があります。一方、降雪量とは、ある時間内に新しく地表に降り積もった深さをいいます。
ホームページでは、積雪深と降雪量について、一時間ごとに推定した現在のものと6時間先までの予測を、地図情報と重ね合わせて確認することができます。除雪作業や走行ルートなどを検討する際に役立てられます。