日本取締役協会は16日、「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー2022」を発表しました。コーポレートガバナンスが優れている企業を表彰するもので、大賞、入賞、特別賞の5社と特別功労賞1名が発表されました。
大賞(Grand Prize Company)は株式会社日立製作所、入賞(Winner Company)は株式会社野村総合研究所と株式会社村田製作所でした。日本取締役協会が公表した資料によると、審査委員の伊藤邦雄一橋大学名誉教授は日立製作所について「取締役会の外部メンバーの多様性だけでなく、取締役会事務局のレベルが高い」などと評価。審査委員長の斉藤惇株式会社KKR JAPAN会長、元日本取引所グループ社長は、野村総合研究所について「掲げたビジョンのメジャープレーヤーとなると取締役会で判断したチームが『ボードサクセッション』を引き継ぎ、かつそのチームリーダーがCEOになると言うユニークな経営スタイルが印象的」、村田製作所については「攻めのリスク管理が確立している」などと評価しました。
表彰には経済産業省や東京都も後援しており、今年度の特別賞・経済産業大臣賞は株式会社荏原製作所が選ばれました。指名委員会において執行と監督の分離を徹底的に意識していることや代表執行役社長の承継プランを策定し公表していることなどが評価されました。特別賞・東京都知事賞には株式会社クボタが選ばれました。
個人を表彰する特別功労賞では、宮内義彦オリックス株式会社シニア・チェアマンが選ばれました。