新社会人の65.8%が未来の日本社会を悲観、「2023年度新入社員意識調査」を公表 JMA
掲載:2023年10月19日
リスクマネジメント速報
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日本能率協会(JMA)は10月3日、新入社員向けに実施している意識調査の結果を公表しました。それによると、将来の日本社会について明るいイメージよりも暗いイメージを持つ新社会人の方が多いことが分かりました。
日本社会について将来のイメージ(明るい/暗い)を尋ねたところ、最も多かったのは「どちらかというと暗いイメージに近い」で47.4%でした。これに「暗いイメージ」と回答した割合18.4%を足すと65.8%となり、未来の日本社会に暗いイメージを持つ割合は過半を占めました。
「暗いイメージ」と「どちらかというと暗いイメージに近い」と答えた人を最終学歴別で見ると、「高校卒群」が50.8%、大学・大学院卒など「高校卒外群」が72.0%となり、後者の方がより悲観的なイメージを持っていました。とりわけ「暗いイメージ」と答えた人は、「高校卒群」が10.6%であるのに対し、「高校卒外群」はその2倍以上の21.6%となりました。
調査ではAIをはじめとするデジタル技術の進化が、職業人生に与える影響についても尋ねています。「プラスになる」と「どちらかと言えばプラスになる」を合わせた割合は90.2%となり、この傾向は属性別にみても変わらず、JMAでは多くの新社会人がデジタル技術の進化を取り入れることに抵抗がないと分析しています。
このほか調査では、理想の上司(先輩)や仕事をする上での不安、転職・独立の意向などを尋ねています。調査期間は2023年4月4~11日、JMAの新入社員向け公開教育セミナーの参加者を対象にインターネットで実施。675人から回答を得ました。
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