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南海トラフ地震を想定した大規模津波防災総合訓練の実施を発表 国交省

掲載:2024年10月01日

リスクマネジメント速報

         
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11月5日の「世界津波の日」および「津波防災の日」を前に南海トラフ地震を想定した大規模津波防災総合訓練が11月4日(月・振替休日)に行われます(国土交通省や和歌山市などが主催)。国や地方公共団体など約120機関が参加する大規模訓練となり、9月25日には特設サイトが公開されました。

南海トラフ地震による津波襲来を想定した陸・海・空にわたる実動訓練を予定しており、大規模津波による被害の軽減と津波に対する知識の普及・啓発を目的としています。和歌山県和歌山市をメイン会場、大阪府堺市、和歌山県のすさみ町と串本町をサテライト会場とした計4会場で実施される予定です。

現在公開されている訓練スケジュールによると、一般参加型の地震・津波情報伝達訓練のほか、災害対策本部の設置やTEC-FORCE通信班による衛星通信車の設置、水門・陸こうの閉鎖訓練が行われるとされています。

陸上では、倒壊家屋や埋没車両からの救命・救出訓練、緊急車両走行や車両移動・がれき撤去を想定した道路啓開訓練、携帯電話のサービスエリア・下水道管・ガス管・水道管の復旧を行うライフライン復旧訓練、物資輸送訓練、緊急・排水作業訓練(浸水対策)などが実施されます。海上では海上からの避難呼びかけ訓練や、船舶を利用した探索・救助・負傷者輸送訓練、測量・航路啓開訓練、タンクからの流出油による海上火災を想定した消火訓練が、航空では上空からの避難呼びかけ訓練やヘリによる救助・負傷者輸送訓練(堺泉北港堺2区基幹的広域防災拠点会場のみ)が行われる予定です。

また訓練当日は、和歌山市のメイン会場、堺市のサテライト会場からYouTubeでのライブ配信もされる方針となっています。