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事業所防災リーダー制度で優良企業を募集、11月29日まで受け付け 東京都

掲載:2024年11月19日

リスクマネジメント速報

         
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2022年3月から事業所防災リーダー制度を運用している東京都はこのほど、事業所防災リーダーを中心に優れた防災の取り組みを行っている企業などを「優良企業」として認定・表彰する取り組みを開始しました。認定は従業員規模によって2部門に分けられ、11月29日(金)まで企業などからの応募を受け付けます。

事業所防災リーダー制度とは、企業などで平時からの備えと、発災時に従業員の安全確保や一斉帰宅の抑制などの対策を推進する担当者を事業所防災リーダーとして東京都に登録する制度です。事業所防災リーダーは、事業所内の防災対策を推進する旗振り役を担うほか、東京都と事業所をつなぐ窓口を務めます。登録が済むと東京都はリーダーごとに専用Webページを開設します。

大規模地震などの発災の際、原則3日間の帰宅抑制と帰宅可能な状況になってからは分散して帰宅することなどが推奨されています。事業所防災リーダーには発災時、一斉帰宅の抑制を呼び掛けるといった安全確保行動の呼びかけがメールや無料通信アプリ「LINE」を通じて行われます。

優良企業の選定では、事業所防災リーダーに登録済みの応募企業が対象となります。事業所において従業員・利用客の命を守る取り組みや、事業所単位での備蓄や訓練、地域と協力する取り組み、マニュアルや訓練ツールの提供、一斉帰宅抑制推進企業・モデル企業――といった観点で審査、特に優れている事業所を「優良企業」として認定します。なお、一斉帰宅抑制推進企業・モデル企業とは、東京都が2018年から運用している制度であり、大規模災害発生時に従業員が会社に滞在できるよう、水や食料などの備蓄、訓練の実施といった取り組みを積極的に進めている事業所を「推進企業」に、推進企業の中から特に優れた取り組みを行う企業を「モデル企業」として東京都が認定しているものです。こちらに認定されている企業は、認定時の取り組みを継続もしくは改善して実施している場合、その内容で応募することができます。

審査は従業員数100人超の大規模事業部門と従業員数100人未満の中小規模事業所部門の2つに分けて行われます。都は、それぞれ2社程度を認定する予定としています。