経済産業省と国土交通省は7月10日、「災害時における電動車の活用促進マニュアル」を公表しました。
台風や地震などの災害時に停電が発生した際、「電動車」を「移動式電源」として活用することを促進するためのもので、ここでいう「電動車」とは、電気自動車、プラグイン・ハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車を指します。
2019年に台風第15号により千葉で停電が発生した際には、自動車メーカーが被災地に電動車を派遣し、避難所での携帯充電や灯火確保、個人宅や老人ホーム等での給電を実施しました。
しかし、電動車を保有する人の中には、非常時に電動車から給電ができることを認識していない人もいるといった課題を受け、自動車メーカーやエネルギー関連企業、電動車のユーザー企業等が参画する「電動車活用社会推進協議会」において、災害時の電動車の活用について議論が行われました。
本マニュアルはこれらの議論を踏まえ経済産業省と国土交通省が作成したもので、電動車の外部給電機能や給電時の注意事項について具体的に解説しています。