政府は6月11日、令和3年版の「防災白書」を閣議決定しました。巻頭の特集は、新型コロナウイルス感染症の影響下における災害対策をテーマとし、感染状況を踏まえた防災対策を今後も維持・向上していく必要があるとしています。
令和3年版白書は、特集(全3章で構成)と1~3部、附属資料で構成されています。特集は「新型コロナウイルス感染症の影響下における災害対策」を主なテーマに、第1章では、コロナ禍での自然災害に向けた準備と令和2年度に発生した主な災害の被害状況、政府対応などについて解説されています。第2章では、さらなる災害対策の拡充として「災害対策基本法等の一部を改正する法律」や住民の避難行動対策などが取り上げられ、第3章では「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」について記載されています。
第1部は、令和2年度に重点的に実施した施策として、以下が取り上げられています。
・「災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~」の作成
・令和元年度に発生した災害において明らかとなった課題に対する対応等について行った防災基本計画の修正(令和2年5月)
・首都圏における大規模水害広域避難の検討
・日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策の検討
令和元年度の措置の概況は第2部に、令和3年度の防災に関する計画は第3部に掲載されています。
令和3年版「防災白書」は、内閣府のホームページからPDF形式でダウンロードできます。