米国疾病対策センター(CDC)は2月25日、新型コロナウイルス感染症予防のためのマスク着用に関する指針を改訂し公表しました。地域の感染リスクを三段階に分類した「COVID-19コミュニティ・レベル」を公開し、リスクが最も高い地域のみ、ワクチン接種の状況や個人のリスクにかかわらず、屋内の公共の場でのマスク着用を推奨しました。
「COVID-19コミュニティ・レベル」は地域の感染リスクを「低い」「中程度」「高い」の三段階に分類したものです。感染リスクのレベルは、過去7日間の人口10万人当たりの新規入院患者数と病床使用率、新規患者総数の3つの指標の組み合わせで判断されます。米CDCはホームページで各地域のレベルを調べられるように検索窓を掲載するとともに、色分けした地図(2月24日現在)を公開しました。
新たに示された指針では、感染リスクが低い地域では、マスクの着用は個人の判断とされました。中程度の地域では、重症化するリスクが高い人などは医師に相談するなどしてマスク着用を判断するほか、重症化するリスクの高い人と同居したり、接触機会があったりする場合には、屋内でのマスク着用を検討するよう促しています。