今年3月からの季節ごとの日本の平均気温が、春(3~5月)・夏(6~8月)と続いて秋(9~11月)も統計を開始した1898年以降で最も高くなったと気象庁は12月1日、発表しました。今年の平均気温の高さは、春・夏・秋のすべてにおいて過去最高となった日本のみならず、世界気象機関(WMO)によると、世界でも観測史上最も高くなる見込みとされています。世界の平均気温は2023年10月までのデータで、産業革命前より1.4度高かったとWMOは発表しています。
気象庁によると、日本の秋の平均気温偏差はプラス1.39度となりました。同時期としてはこれまでの記録だった2022年を0.49度上回りました。日本では春から高温傾向が続き、春の平均気温偏差はプラス1.59度となり、同時期としてはこれまでの記録だった1998年を0.35度上回りました。夏も平均気温偏差はプラス1.76度となり、同時期としてはこれまでの記録だった2010年を0.68度上回りました。
一方、気象庁は同日、秋の日本近海の平均海面水温についても速報値を発表しており、こちらも平年差がプラス1.2度となり、統計を開始した1982年以降で最も高くなりました。同時期としてはこれまでの記録だった1999年および1998年を0.5度上回りました。日本近海の平均海面水温も高温傾向が続き、過去最高となるのは夏に続き2季連続となりました。