富士山噴火による溶岩流シミュレーション動画を公開 山梨県
掲載:2021年04月16日
リスクマネジメント速報
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山梨県は3月30日、このほど改定された富士山ハザードマップの溶岩流シミュレーションに基づき、富士山噴火による溶岩流シミュレーション動画を作成し公開しました。溶岩流が時間推移とともにどのように流下するのか、具体的なイメージを掴むことができます。
富士山ハザードマップの「溶岩流ドリルマップ」に準じて、溶岩流が48時間以内に到達する範囲を対象に、溶岩流が流下する様子を3次元マップにて作成しました。具体的には、小規模溶岩流を41パターン(山梨県側の全て)、中規模溶岩流および大規模溶岩流についてはそれぞれ5パターンを作成。さらに、複数の溶岩流シミュレーションが同時流下するパターンも作成しました。動画の再生時間はそれぞれ2分です。
山梨県は動画視聴の留意事項として、溶岩は実際には非常にゆっくり流れること(動画は1440倍のスピードで表現)、シミュレーション結果は想定の1つに過ぎず、実際の噴火は強弱の波がある上、噴出率にも変動があることから、動画とは異なることを挙げています。
富士山ハザードマップは2021年3月26日に改定され、富士山噴火による被害想定が大きく変わりました。山梨県は避難計画を改定するとともに、富士山の状態を常時観測し異常の早期把握に努めるほか、避難時間を確保するためのハード対策も実施するとしています。
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