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長周期地震動の階級3以上で緊急地震速報を発表へ、2023年2月1日から 気象庁

掲載:2022年11月10日

リスクマネジメント速報

         
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気象庁は10月26日、緊急地震速報(警報)について2023年2月1日から発表基準に「長周期地震動階級」の予想値を追加すると発表しました。長周期地震動階級で「3」以上を予想した場合に緊急地震速報を発表します。

長周期地震動とは、大きな地震で発生するゆっくりとした大きな揺れ(周期が長い揺れ)のことです。遠くまで伝わりやすい性質があるほか、高層ビルなどが影響を受けやすく、揺れが大きく長時間続くことがあります。揺れについては震度で表すことができないため、2013年に長周期地震動に対する指標として長周期地震動階級を導入、揺れの大きさによって1~4までの4段階に分けています。

速報が発表される「3」は「非常に大きな揺れ」と定義されたもので、立っていることが困難になったり、キャスター付きの家具などが大きく動き、固定していない家具は移動したり不安定なものは倒れたりする状況です。なお「4」では、立っていることができず、はわないと動くことができない状況とされています。

緊急地震速報は従来、震度の予想を発表基準としてきました。しかし、震度の警報基準に達しない地域でも長周期地震動によって高層ビルのエレベーターが停止したり、内装材などが破損したりする恐れがあるため、長周期地震動階級を追加することになりました。また、長周期地震動に関する観測情報が地震発生から10分ほどで発表されるよう迅速化されます。従来は地震発生から20~30分ほど要していました。

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