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水害リスクマップ(浸水頻度図)を一覧で公表 国交省

掲載:2022年12月28日

リスクマネジメント速報

         
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国土交通省は12月14日、開発局および地方整備局が整備した多段階の浸水想定図と水害リスクマップ(浸水頻度図)を一覧で公表しました。水害リスクマップは、土地利用や防災まちづくりなどへの活用を目的としたもので、企業の立地誘導や立地選択、事業継続計画の検討などにも有用な情報となります。

水害リスクマップは、多段階の浸水想定図を重ね合わせて浸水範囲と浸水頻度を色分けして図示したものです。ここで、多段階の浸水想定図とは、洪水ハザードマップ(想定最大規模)で想定されている降雨の確率規模よりも発生頻度が高い(降雨規模が小さい)ものを想定し、降雨規模ごとの浸水深を図示したものです。具体的には、降雨の年超過確率が10分の1(高頻度)、30分の1(中高頻度)、50分の1(中頻度)、100分の1(中低頻度)の4ケースと、計画規模(150分の1や200分の1、低頻度)を追加した5ケースが作成されています。なお、年超過確率とは、治水施設の整備規模を定める際に使われる考え方で、例えば「年超過確率10分の1」とは、毎年、1年間にその規模を超える洪水が発生する確率が10分の1(10%)という意味になります。

公表された水害リスクマップは、国の管理河川からの氾濫による浸水のみを対象としていますが、国土交通省は今後、国の管理河川以外の氾濫や下水道の内水氾濫も考慮した内外水統合の水害リスクマップを整備するとしています。

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