火山防災訓練の企画・運営ガイド(第1版)を公表 内閣府
掲載:2023年09月04日
リスクマネジメント速報
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内閣府(防災担当)は8月25日、「地方公共団体等における火山防災訓練の企画・運営ガイド(第1版)」と「地方公共団体等における火山防災訓練の取組事例集(第1版)」を公表しました。火山災害警戒地域に含まれる地方公共団体が噴火を想定した防災訓練を実践的な内容で実施できるよう、訓練実施の手法などを解説したものです。訓練形式や検討が必要な項目について整理がされているほか、標準的な流れなどを示しているため企業が参考にできるポイントも含まれています。
同ガイドは訓練形式の区分から訓練企画・実施の流れ、課題の抽出、訓練目的・対象の設定、訓練骨子の検討、訓練内容の具体化、訓練の実施と振り返りまでを分かりやすく説明しています。
まず火山防災訓練の形式について分類を示した上で、図上演習における検討の流れやポイントなどを示しています。次に同じ訓練形式であっても、目的に応じて訓練内容や運営方法が変わることや、一度の訓練で確認できることは限られるため複数回に分けて訓練を実施することなどをポイントとしました。それらを踏まえて訓練骨子をまとめた後、シナリオや状況付与を具体化します。訓練シナリオや振り返りについては、実際の訓練で利用した資料や検討プロセスの具体例なども交えて記されています。
他方、事例集では大雪山をはじめ十勝岳や有珠山、 樽前山、秋田駒ケ岳、蔵王山、新潟焼山の7火山を対象にして実施された各地域の火山防災訓練事例が紹介されています。
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