災害への備えを促す防災冊子2誌を改訂、電子版を公開 東京都
掲載:2023年09月19日
リスクマネジメント速報
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東京都は防災の日の9月1日、関東大震災から100年を契機とした自助・共助の機運を高めるため、災害への備えを促す防災冊子2誌を改訂して電子版を公開しました。災害の最新情報のほか、社会の多様性や居住形態の変化、国際環境の動向などを反映しました。
改訂された冊子は「東京くらし防災」と「東京防災」です。都ではまず、日々の生活の中で取り入れやすい防災対策や備え方を紹介している「東京くらし防災」を参照して今できる備えを行動に移し、次により詳しい説明を記した「東京防災」で知識を深める、2段構えの活用を推奨しています。
都は「東京くらし防災」を「行動編」と位置づけています。日常の暮らしの中で手軽に防災に取り組み、防災行動のベースを作り上げる狙いがあります。女性視点のほか、高齢者や障がい者など多様な視点に立った防災行動を示しています。また、被災後の生活についても具体的に紹介し、平時のうちに備えておきたいことや、避難生活での心構えなどを説明しています。一方、「東京防災」は「知識編」と位置づけ、防災知識を深め家族や地域の人と共有することや、マンションや学校、職場などコミュニティで活用されることを狙いとしています。具体的には、都が2022年5月に公表した新たな被害想定を掲載した上で、巨大地震や気候変動を踏まえた気象災害への備えと取るべき行動を示しています。
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