リスクマネジメント委員会改善支援サービス
近年、「VUCA」という言葉がトレンドになっています。VUCAとはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったものですが、昨今の企業を取り巻く環境は、こうした「VUCA」が増す一方です。企業のリスクマネジメントも、このような状況変化に合わせ、より実効性があるものへと進化させていかなければなりません。
企業のリスクマネジメントを真に実効性あるものにするためには、自社の重大リスクやリスク対応を評価するモニタリング及びレビューがカギになります。「自社にとっての重要リスクを、環境変化なども踏まえてきちんと特定できているか」「リスク対応のゴールを、企業が掲げる目的と照らし合わせて適切に設定できているか」といった視点で常にモニタリング及びレビューをしなければなりません。こうした役割を担う場が経営会議やリスクマネジメント委員会など(以下、リスクマネジメント委員会)です。
しかし、リスクマネジメント委員会の形骸化やマンネリ化に悩む企業は少なくありません。単なるリスク対応計画の進捗や発生した事故/ヒヤリハットの報告会になってしまったり、誰も積極的に発言せず、事務局などが一方的に報告するだけでマンネリに陥ったりしがちだからです。本サービスでは、企業におけるリスクマネジメント委員会のあり方を抜本的に見直すとともに、参加者の力量向上や意識啓発を図り、ひいてはリスクマネジメント活動全体の活性化を目指します。
このようなお客様におすすめします
リスクマネジメント委員会の形骸化やマンネリ化を防ぎ、リスクマネジメント活動全体を活性化したいお客様向けのサービスです。特に以下のようなお客様におすすめします。
- リスクマネジメント委員会が、ディスカッションというより単なる報告会になっている
- リスクマネジメント委員会であまり意見や質問が出ない
- リスクマネジメントの成果や課題がいまいち不明瞭なままリスクマネジメント委員会が終わる
- リスクマネジメント委員会の出席者が、そもそもどういう目線で意見を出したり指摘・評価したりすべきか理解できていない
- リスクマネジメント委員会にどんな報告書を出せばいいのか分からない
サービスの特長
- 1. リスクマネジメント委員会に出席する経営層・事務局の力量向上と意識啓発を図ります
- 良質なリスクマネジメント委員会は、参加者の良質な「問いかけ」から始まります。そのためにも、参加者は重大リスクやリスク対応のどんなポイントに関心を持つべきか、どのような「問い」を投げかけるべきか、経営層はどのような姿勢で臨むべきかを理解しなければなりません。事務局向け研修や経営層向け研修を通じて、知識や力量の底上げと意識啓発を図ります。
- 2. リスクマネジメント委員会に提出される報告書の改善をご提案します
- マネジメント及びレビューがぼやけた活動になってしまうのは、リスクマネジメント委員会に提出される報告書自体のピントもぼやけているためです。報告書を改善するために、トップインタビューなども行いながら、どのようなレポーティングがお客様に合っているかをデザインし、お客様のニーズに応じたオリジナルのレポーティングスタイルを作り上げます。
- 3. 会社全体のリスクマネジメントのあり方に関する具体的なアドバイスも行います
- リスクマネジメント委員会に重点を置くのは、人間の体で言えば心臓に当たり、全社的リスクマネジメント(ERM)の核となる活動だからです。心臓によって血流が良くなれば、他の箇所にもポジティブな変化を期待できます。この機を逃さず、さらにリスクマネジメント活動全体の有効性を向上させるための具体的なアドバイスを積極的にさせていただきます。ERM構築/再構築・改善サービスなどと併せてのご利用もおすすめです。
主な成果物(例)
- 事務局向け研修テキスト
事務局としての知識・マインドを身につけていただくための基礎テキストです - 経営層向け研修テキスト
リスクマネジメントのリーダーとしての知識・マインドを身につけていただくための基礎テキストです - リスクマネジメント委員会年間計画書及びアジェンダ
リスクマネジメント委員会を年何回・何時間開催し、どのようなアジェンダについて議論をするのかを落とし込んだものです - トップインタビュー依頼書及び議事録
お客様のニーズに合致したレポーティングのあり方を決めるインプットとして、トップインタビューを実施させていただきます。その際のツール及び記録です - リスクマネジメント報告書フォーマット及び報告書(案)
リスクマネジメント委員会に提出するマネジメント・レビュー用の報告書フォーマットです。お客様のニーズに応じてカスタマイズいたします
事例