日本労働組合総連合会(連合)は4月28日、新卒採用における入社前後でのトラブルに関する調査結果を公表しました。調査は2016年に続き今回が2回目となります。
調査は大学卒業後に新卒で正社員として就職した全国の入社2~5年目の男女を対象に、2022年2月28日~3月2日にかけて実施されました。有効サンプル数は「性別×卒業時期」が均等になるようにした1,000人です。
この調査では、就職活動中と入社前後における企業の対応を尋ねています。それによると就活中では、内定時に就職活動の終了を強要するようなハラスメント的行為(オワハラ)を受けた人の割合は全体の14.5%でした。容姿に関する発言や質問などのセクハラを受けた人の割合は同6.2%となりました。
内定者が入社するまでの期間中、会社の求めに応じて行ったものは多い順に「資格取得の勉強・通信教育」(24.6%)、「内定者インターンシップやアルバイト」(24.1%)、「研修に参加」(18.8%)となりました。この上位3つの中では「内定者インターンシップやアルバイト」だけが前回調査から上昇し、6.9 ポイント増となりました。特に業種によって増加傾向が顕著で、具体的には宿泊業・飲食サービス業が25.4ポイント増(34.2%)、建設業は17.3ポイント増(32.1%)、生活関連サービス業・娯楽業では15.4ポイント増(20.0%)となりました。
調査はこのほかに、入社および離職した理由や、就職先での新人研修の有無、労働条件の明示方法などについて尋ねています。詳細は連合のホームページから確認できます。