高潮・高波被害の軽減へ、土のう設置事例を公表 国交省
掲載:2020年09月23日
リスクマネジメント速報
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国土交通省は9月4日、港湾における高潮・高波被害軽減のための土のう設置事例集を公表しました。港湾での台風対策のノウハウを共有することを目的としています。
国土交通省が今年5月に公表した「港湾の事業継続計画(港湾BCP)策定ガイドライン(改訂版)」では、台風対策を念頭に置いて新たに「直前予防対策」という概念を導入し、その具体策として脆弱箇所に対する土のうの設置を例示しています。
ただ、台風対策として土のうを設置する場合には波力や越波などへのノウハウが必要とされる一方、その経験が少ない港湾もあるため、過去に一定の効果が得られた土のうの設置事例を基にノウハウを示す事例集を作成しました。
公表された事例集は「港湾における高潮・高波被害軽減のための土のう設置事例集~港湾 BCP 直前予防対策 参考資料~」で、和歌山下津港(平成30年台風第21号および第24号への対応)と横浜港(令和元年台風第15号および台風第19号への対応)の事例が掲載されています。