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「温暖化の原因は人間活動、2021~2040年の間に気温上昇幅1.5度」とする第6次評価報告書を公表 IPCC

掲載:2021年08月23日

リスクマネジメント速報

         
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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は8月9日、「第6次評価報告書」の要約(Summary for Policymakers)を公表しました。第6次評価報告書は、7月26日から8月6日にオンラインで開催されたIPCC第54回総会および同パネル第1作業部会第14回会合にて受諾されました。

公表された文書によると、2021~2040年の世界平均気温は、工業化以前(18世紀半ば頃)と比べて、上昇幅が1.5度を超える可能性が非常に高いとしました。IPCCは2018年に「特別報告書」を公表しており、それと比較すると1.5度上昇する時期が10年ほど早まりました。

向こう数十年の間に二酸化炭素やその他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、21世紀中に気温上昇幅は1.5℃もしくは2℃を超えると予測。陸域では、海面付近よりも1.4~1.7倍の速度で気温が上昇するとも示しています。なお、世界の平均海面水位は、1901~2018年の間に約0.2 m上昇したと指摘しています。

また、「人間の影響が大気、海洋および陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と断定しました。人間の影響が、熱波と干ばつの同時発生や、極端な降雨と河川氾濫、高潮の組み合わせといった複合的な極端現象の発生確率を高めていると分析しました。

なお、8月下旬をめどに、要約文書の邦訳が気象庁ウェブサイトに掲載される予定です。

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