国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)は7月27日、AI(人工知能)と物理モデルのハイブリット手法によって地震の揺れを予測する新手法を開発したと発表しました。
防災科研は地震による揺れを予測する技術の高度化を進めており、地震動の強さの予測技術について、AI分野で使われる「機会学習」を用いた研究に取り組んできました。従来から使用している物理モデルに基づく地震動予測式と「機会学習」を組み合わせ、単一の手法に比べて高精度な予測を可能にしました。
「機会学習」は震度7のような観測記録データが少ないものについて、過小評価する偏向が見られましたが、従来方式との組み合わせにより、苦手とする特に強い揺れの過小評価を改善できました。新手法の性能については、過去の観測記録を使って検証し、優位性を確認しました。