内閣府は2月5日、「水循環に関する世論調査」を公表しました。地球環境についての設問では、気候の不安定化による洪水や土砂災害の頻発を心配する人が85.6%にも上る結果となりました。
この調査は、2020年10月に全国の18歳以上の3000人を対象として郵送で行われました。有効回収数は1865人で有効回収率は62.2%でした。
設問は「水循環について」「水の利用について」「地球環境の水問題について」を柱とした全7問。そのうち、地球環境の水問題については、地球温暖化に伴う気候変動の影響によって問題がさらに深刻化する懸念を踏まえた設問が用意されました。複数回答で「あなたが心配すること」を聞いたところ、「気候の不安定化による洪水や土砂災害の頻発」と回答した人の割合は85.6%となりました。次いで「降水量の変化や水温の上昇による自然環境や生態系への影響及び河川・湖沼の水質汚濁による上水道の品質悪化」が59.9%、「海面上昇による標高の低い沿岸地域の氾濫」が42.6%となりました。
「行政に力を入れて欲しいと思うこと」について複数回答で聞いたところ、「洪水・土砂災害防止施設の整備」が78.5%と最も高く、次いで「水辺環境の保全と整備」が47.8%、「水質汚濁防止のための下水道等の整備」が47.5%などとなりました。