気象庁と国土交通省は5月24日、線状降水帯の発表について、6月17日から開始すると公表しました。検討会報告書を踏まえた対応の一環で、台風が接近した際の呼びかけ方や河川水位の情報提供についても6月から改善します。
線状降水帯の発表は、大雨による災害発生の危険度が急激に高まり、線状の降水帯によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとき(警戒レベル4相当以上)に行います。なお、気象庁が発信する気象情報の名称は「顕著な大雨に関する情報」となり、内容について線状降水帯というキーワードを用いて解説します。
大型の台風が接近した際の呼びかけ方についても、6月から改善します。例えば、「特別警報級の台風」という表現を使用する場合は、大雨や暴風によってどのような災害が想定されるのかがより伝わるように解説します。さらに、「特別警報の可能性は小さくなりました」という表現をする場合も、それが「安心情報」と誤解されないよう、解説する内容を充実させます。
また、6月1日からは、河川洪水予報の予測時間を延長します。指定河川洪水予報で提供している水位・流量の予測情報を、従来の3時間先から6時間先までに延長します。発表された6時間先の予測水位は、国土交通省が3月に刷新したウェブサイト「川の防災情報」のコンテンツ「水位グラフ」でも確認できるようにします。