東京都は7月30日、パソコンやスマートフォンで閲覧できる高潮防災総合情報システムを公開しました。水位や海面の状況などをリアルタイムで発信し、高潮時の迅速な避難行動などにつなげることを目的としています。
新設したウェブサイト「東京都高潮防災総合情報システム」にて、東京都が観測している水位・風速などの観測データや海面の映像、水門の開閉状況などをリアルタイムで掲載します。海面の様子は、サイトで静止画を5分おきに配信するほか、動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」でも都の公式チャンネルからライブ映像を配信します。
水位が「高潮特別警戒水位」に到達した場合は、瞬時にウェブサイト画面に表示します。高潮特別警戒水位とは、台風や低気圧の接近に伴い、潮位が通常よりも高くなる高潮が発生し、高潮による災害の発生を特に警戒すべき水位のことで、自治体は住民への周知が必要です。
東京都は2020年4月に高潮氾濫危険水位を設定し、対象となった12区においては同年7月、浸水が想定される区域を設定しています。また2021年3月には、都内で最大規模の高潮が発生した場合に浸水が想定される区域について、地図や住所から簡単に検索することができる「高潮リスク検索サービス」を開始しています。