観光危機管理・事業継続力強化研究会はこのほど、観光業におけるBCP策定をテーマとしたシンポジウムの録画映像の配信を開始しました。申し込みをせずに視聴でき、公式サイトから発表資料も無料でダウンロードできます。
観光危機管理・事業継続力強化研究会が3月13日にオンラインで開催した「観光危機管理BCPシンポジウム~災禍に負けない観光経営を!~」をユーチューブで配信しています。シンポジウムでは、同研究会のスーパーバイザーを務める髙松正人観光レジリエンス研究所代表が基調講演を行ったほか、観光危機管理に積極的に取り組む観光関連事業者がBCP策定の意義や重要性について事例を発表したり、地域の観光協会がBCP策定を支援する施策を紹介したりしました。
株式会社城西館の藤本幸太郎常務取締役と五稜郭タワー株式会社の坂口誠総務部長がそれぞれ取り組み事例を発表しました。また、一般社団法人埼玉県物産観光協会の三ツ石將嗣DMO事業本部特命担当室長が「観光レジリエンスに向けた取組み」と題して加盟会員のBCP策定率を向上させる取り組みなどを紹介しました。同協会によると、加盟会員の2019年度のBCP策定率は41.4%であり2023年は策定率55%を目指すとしています。
主催した研究会は日本商工会議所と日本観光振興協会によって2020年6月に設立されました。これまでにBCP策定のひな形などを盛り込んだ「観光BCP作成ガイド」やBCP策定の啓発冊子を作成し無料公開してきました。風評被害を受けやすいなど観光業の特性を踏まえたBCP策定を支援しています。