ハザードマップポータルサイトを運営する国土交通省は5月30日、ユニバーサルデザインに対応するため、音声読み上げソフトに対応するなどのサイト刷新を行いました。同ポータルサイトでは、住所を入力したり現在地で検索したりして、その地点の洪水や土砂災害、津波などの災害リスクを地図表示によって知ることができます。ただ、障害など個人特性によっては表示されている情報が読み取りにくいなどの課題がありました。
刷新されたサイトでは、コンテンツ「重ねるハザードマップ」において色分けや数値で危険性を示すだけでなく、災害時に取るべき行動を示した説明文が追加されました。想定される災害リスクだけでなく、災害時に取るべき対応もハザードマップ上に可視化しました。
同コンテンツは音声読み上げ機能に対応し、地点をクリックすると想定される浸水深を音声で伝えるほか、音声読み上げソフトを使用することで説明文を音声で伝えられるとしています。
サイト刷新は、「ハザードマップのユニバーサルデザインに関する検討会」での議論を踏まえたものです。同検討会では、従来のハザードマップは障害などの個人特性に対応していないため、すべての人に理解しやすいものではないと指摘、分かりやすくて伝わりやすいハザードマップの在り方について検討されました。