内閣府はこのほど、「富士山の大規模噴火と広域降灰の影響」と題した映像資料を公開しました。富士山で大規模噴火が発生した場合にどのような現象が発生し、どのような影響があるのかを普及・啓発するためのものです。富士山の大規模噴火時に発生することが考えられる火山現象(大きな噴石、溶岩流、火砕流、融雪型火山泥流)について、イメージCGや、過去に国内で発生した噴火の映像・写真を用いながら解説しています。
降灰に関しては、富士山から約25km(山北町丹沢湖付近)/60km(相模原市付近)/100km(新宿区付近)のそれぞれにおける様子をCG付きで説明。建物、交通網、電力、上下水道、通信への影響、健康への影響についても解説されています。
本動画は全体で約10分間で、日本語版と英語版が用意されています。内閣府防災情報の「火山防災に関する普及啓発映像資料のページ」で視聴することができます。
なお、同ページには、過去に公開された映像資料も格納されています。たとえば「避難促進施設の備え~火山災害から利用者を守るために~」では、火山地帯の宿泊施設や集客施設が、火山噴火時に施設利用者を安全に避難させるために必要な備えを解説。「登山者の心得~火山災害から命を守るために~」では、登山者の安全対策について解説しています。さらに、火山防災エキスパートたちによる講話動画も掲載されています。