東京都は8月22日、「Tokyo富士山降灰特設サイト」を開設しました。富士山噴火が発生した場合、都内にも大量の火山灰が降る可能性があることをふまえ、降灰による影響や、降灰に備えるための情報を掲載しています。
「降灰による影響とは?」のコーナーでは、降灰被害予想のイメージマップを掲載。堆積厚が微量~3cm未満、3~30cm未満、30cm以上の状況における住民や交通、ライフライン、建物、健康などへの影響や街の変化について、イラストイメージや文章で解説しています。動画「富士山が噴火したら、東京はどうなる?~降灰被害編~」では、生成AIを用いて想定される都内の様相を表現しています。
「降灰に備えるためには?」のコーナーは、降灰前後・降灰中に求められる行動や、平時から備えられることについて解説するパートです。「富士山の噴火を知る」では、富士山噴火の特徴や歴史について解説。この8,000年間に発生した富士火山の中では最大規模の噴火と言われている宝永噴火(1707年)についても説明されています。あわせて、生成AIや再現ドラマを盛り込んだ「富士山が噴火したら、どうすればいいの?~降灰対策編~」という動画も公開されています。
「火山灰・火山防災情報に関する知識」のコーナーでは、火山灰の特徴について記載しています(粒子が非常に細かい点、硬く角ばっている点、水を含んで湿った状態の場合には火山灰に付着している火山ガス成分や塩基類によって導電性を持つことがある点など)。噴火速報、噴火警戒レベル、噴火警報・予報といった専門用語の解説や、降灰量階級表も示しています。