地震による液状化との関連性が深いとされる「明治期の低湿地データ」、全国主要都市を対象にして公開 国土地理院
掲載:2021年09月07日
リスクマネジメント速報
目次
国土地理院は9月1日、全国主要都市周辺の「明治期の低湿地データ」を公開しました。従来は三大都市圏周辺と静岡地区のみの公開でしたが、新たに広島市や福岡市など22ヶ所についてデータを追加しました。過去に低湿地であった場所は一般的に、地震による液状化との関連性が深いとされています。
公開された「明治期の低湿地データ」は、明治期に作成された地図を基に河川や湿地、水田・葦の群生地などの区域を抽出し、それを現在の地図に重ね合わせたものです。国土地理院では、抽出された区域は液状化をはじめとする土地の災害リスクが高いとしています。
現在は大規模な人工改変による都市化が進み、元の地形や地盤の状況がわかりにくくなっていることから、国土地理院では同データを活用して身近な場所の液状化リスクなどを知り、地震などに備えてほしいと呼び掛けています。
おすすめ記事
- 避難勧告/避難指示/高齢者等避難/緊急安全確保
- オールハザードBCP~異なる危機へどう対応すべきか~
- 新型コロナウイルスと風水害~オールハザードBCPのススメ~
- 災害時における正常性バイアス
- 津波ハザードマップを改訂 川崎市
- 津波
- 「事業継続戦略」策定に有効な「ハザードマップ」
- チームワークで乗り越えた3.11。その教訓を伝えたい
- インフラ企業の使命感を胸に、さらなる災害対策強化を目指す
- 東日本大震災は日本のリスクマネジメントをどう変えたか~10年の歩みとこれからのBCP~
- 想定外を乗り越えたBCPの軌跡~オイルプラントナトリ
- 南海トラフ地震に伴う津波の確率を初公表 政府・地震調査委員会
- 日本・千島海溝地震、津波30メートルと推計 内閣府