運用委託先が選定した「優れたTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)開示」企業を公表 GPIF
掲載:2022年04月04日
リスクマネジメント速報
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公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3月23日、運用委託先が選んだ「優れたTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)開示」企業を公表しました。これはGPIFが優れたTCFD開示を行っている企業の選定を国内株式の運用を委託している複数機関へ依頼し、その回答を取りまとめたもので、2021年6月のコーポレートガバナンス・コード改訂を踏まえた新しい取り組みとしています。
TCFDに基づく開示が優れているとして運用委託先の4機関以上から選ばれた企業は、キリンホールディングス株式会社(得票数は8)、株式会社リコー(同5)、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(同5)、株式会社日立製作所(同4)の4社でした。運用委託先が選んだ企業はこの4社を含め合計27社となりました。GPIFは運用委託先へ最大5社までを選定するよう依頼していました。
また、GPIFはTCFDが開示を求める4項目(ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標)について、それぞれ個別に最大3社までを選定するよう依頼し、こちらは合計54社が選ばれました。リスク管理の項目で評価が高かった企業はキリンホールディングス株式会社(得票数は3)とMS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社(同3)でした。
「優れたTCFD開示」企業の詳細はGPIFのホームページで確認できます。