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『できることから始める「気候変動×防災」実践マニュアル』を公表 環境省

掲載:2024年04月01日

リスクマネジメント速報

         
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環境省は3月21日、自治体向けに『できることから始める「気候変動×防災」実践マニュアル』を公表しました。「気候変動×防災」とは、気候変動対策と防災・減災対策を効果的に連携して取り組む戦略のことで、2020年6月に内閣府および環境省が提示しました。実践マニュアルは気候変動によって変化する気象災害のリスクを周知し、気候変動を考慮した防災施策を推進する狙いで作成されました。

「気候変動×防災」戦略の主な柱は、気候変動による影響と適応・緩和を考慮した災害対策と復興を行うことです。特に、復興については元の姿に戻す「原形復旧」ではなく、災害ハザードエリアに立地している住宅の移転促進といった施策などで気候変動への適応を進める「適応復興」を提唱しています。

実践マニュアルは、基礎編▽実装編▽体制構築編▽資料編―の4章で構成されています。「気候変動×防災」に取り組む効果を示した上で、将来備えるべき気象災害と対策を考え、体制を構築して実行に移すという一連の流れを解説しています。

こうした取り組みを実践している地方公共団体として岐阜県や江戸川区の事例も掲載されています。例えば、江戸川区が行った気象災害の整理手法を紹介。江戸川区では環境省、気象庁、東京都などが公表する資料を活用し、これまでに発生した台風や洪水・高潮などの情報をいつ▽どこで▽これまでどんな状況だったか/今後どんな状況が想定されるか―の3つの観点で情報源とともに表にまとめられています。

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