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水災害リスクの減少・分散・回避に向けて「水災害リスクコミュニケーションポータルサイト」を開設 国交省

掲載:2024年06月24日

リスクマネジメント速報

         
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国土交通省はこのほど、水災害リスクについて多角的な情報を提供する「水災害リスクコミュニケーションポータルサイト」を開設しました。同サイトは、国土交通省が提供している水災害リスクに関する多種多様な情報を、企業や学校、住民などが適切に活用できるよう、使い方とともに紹介するものです。平時から水災害リスク情報を理解し、リスクを減少・分散・回避するための行動を促すことを狙いとしています。

サイトでは水災害リスク情報を集約するとともに、水災害リスクを軽減するための方策についても紹介しています。企業向けには自衛水防(企業防災)を取り上げ、浸水対策や計画策定支援ツールなどについてまとめた国土交通省のウェブサイトへと遷移するように設計されています。また、企業は気候変動のリスク・機会を認識し経営戦略に織り込んでいくことが金融市場から求められるようになってきているとし、国土交通省が作成した手引き「TCFD提言における物理的リスク評価の手引き~気候変動を踏まえた洪水による浸水リスク評価~」を紹介しています。

水災害リスクを知ってもらうためのコンテンツは、洪水と土砂災害に分かれています。洪水では「洪水浸水想定区域図」や「多段階の浸水想定図」、「水害リスクマップ」、「浸水ナビ」、「治水地形分類図」の活用方法を記載しています。企業でいえば工場や店舗、事業所の立地選択などに有効な情報であるほか、場所の潜在的な危険性を把握できるため、水害リスクが「自分ごと」になり、主体的な減災行動につながると訴求しました。土砂災害のリスク情報では、危険性を知ることができる「重ねるハザードマップ」を紹介するとともに、土砂災害における避難のタイミングを伝えています。

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