福岡市は6月1日、博多駅周辺地区の「内水ハザードマップ」を作成し公開しました。大規模な地下街がある博多駅周辺地区が内水浸水想定区域に指定されたことをうけたものです。
内水ハザードマップは、内水氾濫における浸水範囲・深さに加え、避難所などの避難するために必要な事項を地図上に記載したものです。内水氾濫は、下水道などの排水能力を超える降雨によって、雨を河川などに放流できない場合に発生します。
水防法が2015年に改正され、想定最大規模降雨(1000年に1度の規模相当)に対して内水浸水想定区域を指定する制度が創設されました。福岡市では2020年6月、博多駅周辺地区における内水浸水想定区域図を公表していました。過去に博多駅付近では、集中豪雨によって地下街が浸水するなど甚大な被害が発生しました。
福岡市は、洪水や津波、高潮被害に備えるハザードマップは既に作成しており、ウェブサイト「福岡市総合ハザードマップ」では、洪水、高潮、津波、土砂災害などが想定される地域や避難場所などをまとめて見ることができます。