静岡県熱海市で土石流災害を発生させた7月1~3日の大雨について、気象庁は7月8日、当時の気象状況について取りまとめて発表しました。
公表された資料によると、西日本から東日本に停滞した梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が次々と流れ込み、大気の状態が非常に不安定となったため、東海地方から関東地方南部を中心に記録的な大雨となりました。雨は数日間にわたって断続的に降り続き、静岡県の複数の地点で72時間降水量の観測史上1位の値を更新しました。また、この大雨によって静岡県熱海市では土石流が発生したほか、河川の増水や低地の浸水が発生しました。
静岡県の観測地点において、72時間降水量が観測史上1位となったのは、富士(富士市)、鍵穴(静岡市葵区)、高根山(藤枝市)、天竜(浜松市天竜区)、三倉(周智郡森町)、土肥(伊豆市)と広範囲に及びました。