発表「SX銘柄2025」、13社のうち6社が2年連続で選出 経産省/東証
経済産業省と東京証券取引所は5月14日、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を推進し、企業価値の持続的な向上に取り組む先進企業を「SX銘柄2025」として選定し公表しました。SX銘柄は2024年に創設された新しい制度であり、選定は今回で2回目。今年は13社が選ばれたほか、SX銘柄とはならなかったものの、特に注目されるべき優れた取り組みを実施している企業を「SX注目企業2025」として初めて選定しました。
SX銘柄2025に選ばれた13社のうち、次の6社は2年連続で選ばれました。
味の素株式会社、KDDI株式会社、第一三共株式会社、ダイキン工業株式会社、株式会社ブリヂストン、明治ホールディングス株式会社(50音順)。
残る7社は次の通り。
株式会社アシックス、ソフトバンク株式会社、TDK株式会社、株式会社ニチレイ、パーソルホールディングス株式会社、株式会社良品計画、株式会社レゾナック・ホールディングス(50音順)。
SX銘柄は企業が自ら「SX調査票」を提出し、応募した中から選ばれます。今回は70社から応募があり、そのすべてがプライム市場の企業でした。
応募率は、時価総額が大きい企業ほど高くなりました。時価総額ごとの応募割合では、4兆円以上が40.0%、1兆円~4兆円未満では30.9%、5,000億円~1兆円未満では16.9%、5,000億円未満では1.5%となりました。ただし、母数はPBR(株価純資産倍率)1倍を超えている企業となります。PBR1倍以上であることはSX銘柄に応募するに当たって必須要件となっています。
SX調査票は、選択式項目と記述式項目があります。応募企業が「価値創造ストーリー」をどのように構築しているかを、価値観・長期戦略▽実行戦略▽KPI・ガバナンス▽実質的な対話・エンゲージメント――の4つの観点から評価します。選定企業の取り組みや好事例をまとめた「SX銘柄2025レポート」も同日公開され、応募企業の状況分析や先進事例が紹介されています。
なお、今回初めて選定されたSX注目企業2025はテクノプロ・ホールディングス株式会社とTOTO株式会社の2社でした。