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用語集

マグニチュード

2012年01月31日

マグニチュードは地震で使われる用語の1つで、地震の大きさ(地震が発するエネルギーの大きさ)を表す指標です。マグニチュードには複数の算定方式が存在していますが、今日、最も広く使われている指標は、どのような大きな地震でも正確に表現できると言われている「モーメントマグニチュード(Mw)」です。

なお、地震国日本では「気象庁マグニチュード(Mj)」と呼ばれる速報性(迅速な計算が可能であること)に主眼をおいた指標が使われています。気象庁では「過去の記録との一貫性」や「気象庁マグニチュードがモーメントマグニチュードとほぼ対応している」などといったことを理由に「気象庁マグニチュード(Mj)」を今でも使っています。ただし「気象庁マグニチュード」を用いても、M7を超える巨大地震を正確に数値化することが難しいため、そのような地震が発生した際には実質的にはモーメントマグニチュードを使っています(東日本大震災で発生2日後にM9.0と再計算されて発表された数値はモーメントマグニチュードに基づくものです)。

マグニチュードの数字がもたらすインパクト

マグニチュードはちょっとした数字の差が大きなエネルギーの差となってあらわれます。0.2大きくなるとエネルギーは2倍に、1大きくなると32倍に、2大きくなると1000倍になります。
たとえば1995年に起きた阪神・淡路大震災ではM6.9でしたが、2011年に起きた東日本大震災ではM9でした。マグニチュード上の差は2.1ですが、実際に地震が発したエネルギーに換算するとその違いは1,500倍近いものになります。
【マグニチュードの大きさ別の呼称※】
~1 1~3 3~5 5~7 7~ 8~
極微小地震 微小地震 小地震 中地震 大地震 巨大地震

※最近ではM9クラスの地震のことを超巨大地震と呼ぶこともあるようですまた、マグニチュードは地震の“揺れの長さ”にある程度比例することがわかっています。マグニチュードが大きければ大きいほど、揺れる時間も長くなる傾向にあるというわけです。
マグニチュード 地震の名称(発生年) 揺れの大きさと長さ
M9.0 東日本大震災(2011年) 強い揺れが約200秒程度
M8.0 十勝中越地震(2003年) 強い揺れが約20秒程度
M6.9 阪神・淡路大震災(1995年) 強い揺れが10~15秒程度
M6.8 新潟中越地震(2004年) 強い揺れが10秒程度

震度やガルとの違い

地震が発生した際に良く聞かれる言葉にはマグニチュードのほかに、震度やガルなどがあります。マグニチュードが「地震そのものの大きさを表すもの」であるのに対し、震度やガルは「ある地点(地面)での揺れの強さを表すもの」です。地震そのものの規模(マグニチュード)がいくら大きくても、震源(地震が発生した地点)から遠くにいる人にとってみればその揺れは小さくなります。すなわち、震度やガルは、揺れを測定する場所によって異なる可能性が極めて高くなります。

言い換えれば、1つの地震に対してマグニチュードは1つしか存在しませんが、震度やガルは複数存在します。たとえば、2011年3月11日に発生した東日本大震災はM9で、宮城県栗原市は震度7でしたが、福島県白河市は震度6強でした。

地震とマグニチュードの歴史

観測史上最大のマグニチュードを持つ地震が1960年にチリで起きた地震です。これは史上空前の規模で、この時にはM7~7.5の前震が5~6回続いた後、本震でM9.5が起こりました。その後もM7程度の余震が続いたとされています。17,000km離れた日本でも、この地震が引き起こした津波により100名超の死者を出しています。
【世界で1900年以降に発生した地震の規模の大きなもの上位5位】
順位 地震の名称/発生場所 マグニチュード(Mw)
1 チリ地震(1960年5月23日) 9.5
2 アラスカ地震(1964年3月28日) 9.2
3 スマトラ島沖地震(2004年12月26日) 9.1
4 東日本大震災(2011年3月11日) 9.0
4 カムチャッカ地震(1952年11月5日) 9.0
※気象庁に掲載されたデータを基に筆者が編集

【国内で観測された地震の規模の大きなもの上位5位】
順位 地震の名称/発生場所 マグニチュード(Mw) 最大震度
1 東日本大震災(2011年3月11日) 9.0 震度7
2 貞観地震(869年7月9日) 8.3~8.6  
3 明治三陸地震(1896年6月15日) 8.5 震度4
4 昭和南海地震(1946年12月21日) 8.1~8.4 震度5
5 昭和三陸地震(1933年3月3日) 8.4 震度5
6 十勝沖地震(2003年9月26日) 8.3 震度6弱
7 北海道東方沖地震(1994年10月4日) 8.2 震度6
8 十勝沖地震(1952年3月4日) 8.1 震度6

(文責:勝俣 良介

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