総務省消防庁は3月30日、「危険物施設の風水害対策のあり方に関する検討報告書」を公表しました。また、この報告書を踏まえて「危険物施設の風水害対策ガイドライン」を一部改定し、「Ver2」を公開しました。タイムラインに沿った初動対応のフローチャート例などが追加されています。
「危険物施設の風水害対策ガイドライン」は、平成30年7月豪雨をはじめとする風水害を契機として2019年に設置された「危険物施設の風水害対策のあり方に関する検討会」の議論を踏まえて2019年度に作成されました。ガソリンスタンドや危険物倉庫などの危険物施設においても、浸水や強風に伴い多数の被害が発生したためです。検討会は2020年度に、同ガイドラインの実効性を向上する観点から、訓練での検証や事業所と関係機関との連絡体制の整備について検討を実施。フローチャート例は、これらの成果として取りまとめられました。
同ガイドラインには、危施物施設の形態別チェックリストが付属しています。チェックリストを確認しながら、フローチャートを作成することで、各事業所において実効性のある手順およびマニュアルが完成することを目指しています。