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危険度を地区別・時系列に表示、東京都土砂災害危険度情報の運用を開始 東京都

掲載:2024年05月31日

リスクマネジメント速報

         
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市区町村の警戒避難体制や都民の自主避難などを支援する目的で東京都は「東京都土砂災害危険度情報」の運用を5月24日から開始しました。土砂災害警戒情報(※)を補足する情報として都内の地区ごとに土砂災害危険度を示す情報を公表します。

東京都土砂災害危険度情報はパソコンとスマートフォン向けに日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で提供されています。サイトでは、土砂災害警戒情報などとともに、土砂災害危険度を地区別に表したもの(地区別危険度)を提供します。土砂災害危険度は従来、気象庁ホームページの「キキクル」(危険度分布、土砂災害)で提供されているものです。この情報を都民および防災関係者に分かりやすく提供するため、地区に分けるとともに、危険度を時間軸でも公表します。

地区別危険度は市区町村もしくは市区町村をいくつかの地区に分けて設定しています。その地区ごとに土砂災害危険度情報、60分間積算雨量、土壌雨量指数などを表示します。3時間前から現在までを10分刻みの時系列で示すものも提供します。このほか、気象情報(大雨特別警報・警報・注意報など)や気象庁が提供している高解像度降水ナウキャスト(気象レーダーの観測データを利用して降水の短時間予報を提供するもの)やレーダー雨量などを総合的に表示します。

地区別危険度の情報は表で示されるほか、地図データでも示されます。地図データ上に「土砂災害警戒区域等」と「土砂災害の危険度」の両方を表示できます。都内には約16,000個所の土砂災害警戒区域(=土砂災害の恐れがある区域)があります。

※土砂災害警戒情報とは、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報です。都道府県と気象庁が共同で発表し、警戒レベル4に相当します。