気象庁はこのほど、ホームページにて新コンテンツ「地震・津波・火山を知る」を公開しました。このページは、地震・津波・火山の基本的な知識や気象庁が発表する防災情報を活用する上で重要となる知識について、体系的に学ぶことを目的としたものです。
同ページは「地球と大地の動き」「地震」「津波」「火山」「災害と防災」の5つのテーマでまとめられており、このうち地震や火山を理解する上で前提となる「地球と大地の動き」について先行して公開されました。
「地球と大地の動き」では、地球の構造について図解入りで解説しています。地球内部は中心から外側に向かって「核」「マントル」「地殻」という層構造になっていることや、地殻の下にあるマントルの一番上の部分はそれより深い部分に比べて硬いことを説明し、「マントル上部の硬い部分」と「地殻」を合わせたものを「プレート」と呼ぶことなどについて解説がなされています。
その上で、地震や火山活動と深い関わりがあると考えられているプレート運動が発生するのは、深さ約700キロメートルよりも浅い領域といわれており、ほぼすべての地震や火山活動が深さ約100キロメートルよりも浅い場所で発生していると解説しています。これまでに日本周辺で観測された地震の震源分布図なども掲載されています。
今後公開される予定のテーマ、「地震」と「津波」では、発生メカニズムや特徴などを取り上げる予定です。「火山」では噴火の仕組みや火山がつくる地形、「災害と防災」では、地震や火山噴火に伴う災害の種類や、予知の考え方、防災情報の活用方法などを解説する予定となっています。
コンテンツは随時更新されます。